運命の女神は気が短い その1
今ウチにいるSR君ことSR400とは、実は運命的な出会いをしたのです。
************
今年の1月。SR400が生産終了になる事を知りました。子どもを妊娠した時に先代のSR400を降りてから、15年。いつかまた乗りたい!と思っていたけど…。
「あーもう乗れなくなっちゃうんだぁ…。」とその時思いました。
実は少し諦めてたんです。15年前も、取り回しが大変で、降りた時にちょっとホッとしたので、400ccは私には分不相応なのかなぁ…と。
でも、Facebookで、そのことを発信すると、「この機会に乗っちゃえば?!」とコメントをくれる人がチラホラ…
「そうだよね…ここで乗らなきゃもう多分、一生乗れなくなって、後悔するかも!!」
と、言うわけで、とりあえず、バイク屋さんへ。
SRのファイナルエディションのカタログをもらい、試乗車のシートに跨らせてもらって、その日は帰ってきました。
試乗車はファイナルの一つ前のモデルで、応対してくれた店員さんも、「試乗とか、キックスタートの練習とかに来てくださいね!」と言ってくれました。
まぁ、そうなれば、欲しくなるのは必至な訳ですよ!
「ファイナルにするか、中古車探すかどうしよう〜!!」と、気持ちも盛り上がり!
まぁでも、どうしてもファイナルって訳じゃないし、春くらいまでゆっくり考えるのもいいかなぁ…とその時は思っていました。
そして、忘れもしない運命の2月14日…
前日にお友達に125ccのミッション車で練習させてもらい、ちょっと感覚戻ってきたなって感じに。
とはいえ、まだまだ試乗するほどの自信はなく。でも、やはり憧れのSR君に会いたくて、「今日はエンジンだけかけさせてもらおう!」と前回のバイク屋さんへ。
ひっさびさのキックスタート♪
コレまた一発でかかってしまったんですねぇ…。
営業のお兄さんにも「すごいですね!」と持ち上げられ、「試乗してみませんか?」と。
まぁ、そうなったら、やっぱり乗りたいじゃないですか。昨日ミッション車乗れたし!というのもあって、試乗してみる事に♪
ドキドキながら、なんとか発車。しばらく走って、案外乗れるじゃん!って楽しくなってきました。
ところが…
試乗終盤、お店までもう少しの交差点の信号待ちで、エンスト…。久々だったので頭の中はパニック状態に…信号変わる前にエンジンかけないと…ってサイドスタンドを下ろしたのですが、うまくかかっておらず、キックの拍子にスタンドが外れて、そのまま左側に…
そう、立ちゴケをしてしまったのです!!
車両を起こそうと頑張ったけど、起こせず…
泣きそうになってるところを、信号待ちの車のお兄さんが降りてきてくれて、起こしてくれました。
「大丈夫ですか?エンジンかけれますか?」との声に「大丈夫です」とは言ったものの…。
とりあえず歩道に移動しようとして、今度はタイヤが動かない…そしたら、横を通る車の窓からおじさんが「クラッチ、クラッチ!!」と言ってくれました。その声に一度握りしめていたクラッチとブレーキを離し、クラッチを握り直してようやく移動することができました…。
(おそらく、ブレーキを握りしめていたので動かなかったのですが、おじさんはクラッチを握っていないと思ったのですね。)
あーあ…やっちゃった…。
************
次回へつづく…